玉ねぎカフェ

文学作品の一節を引いたりしながら、私が社会について考えていることを綴っていきます。引用魔ですので。

はてなブログ開設にあたって

僕は一冊のノートと一本の鉛筆を買うことにしよう。僕は今できるだけ多くを書き記して,全てがこうやって後ろへ流れ去っていくことのないようにしよう。こんなに長い年月を僕は生きてきたが,全ては沈んでしまった。僕が始まったとき,それは僕のもとにあったか。僕にはもう分からない。

(ゴットフリート・ベン,『脳髄』より「脳髄」)

 

これもこれもきっかけは,私の転職であります。しかも失敗の転職です。いえ,前職に戻りたいという気持ちは全く持っておりませんが,今の職場も五ケ月目にして限界を感じつつあります。正直,三十路を過ぎて典型的な失敗ロードを進んでおります。

とはいえ,漫然と過ごしてきた時間を取りもどすことはできませんし,今この瞬間も可能性と契機をとり逃しながら消費され続けています。過ぎ去っていく一呼吸一呼吸に楔を打つ必要があります。本に折り目をつけてインデックスにするように書くこと,あるいは思い出す必要がないようにこの胸に刻み付けることが重要です(そう,「君と過ごした日々を」)。

そうやって,書き留めたものをスクラップアンドビルドすることが私の当面の課題です。ここは書き留められていく瓦礫のような私の時間の断片という断片を,私の歴史の天使に供するための集積庫となればよいと考えています。

できれば,出来事に即して具体的に書きたいところですが,どうもこういう性分ゆえ,また,引用魔ゆえ,自己完結型のまとまりに欠けた文章が積み上げられていくかもしれません。その点はご容赦のほど,ダメなら無視していただくことをお願いいたします。